Realtek、特許「報奨金」契約を巡り半導体ライバルのMediaTekを訴訟

6月6日（ロイター） - リアルテック・セミコンダクター（2379.TW）は火曜日、ライバルの台湾のチップメーカー、メディアテック（2454.TW）を北カリフォルニア連邦裁判所で訴え、メディアテックが特許をめぐって訴訟を起こしている企業に訴訟提起のための「秘密の訴訟報奨金」を支払ったと主張した。米国で事業妨害を目的とした無意味な訴訟。

この訴訟では、MediaTekがIPValue Management Incと共謀して、Realtekを市場から追い出し、スマートテレビやセットトップボックスに使用されるチップを業界で独占しようとしたと非難されている。

訴状によると、メディアテックはテレビ用チップの世界市場シェアの６０％近くを保有している。

Realtekは声明で、「業界の自由で公正な競争を保護」し、「公衆へのさらなる被害を防ぐ」ために訴訟を起こしたと述べた。

MediaTekは訴訟が進行中であることを理由にコメントを控えた。

IPValueは訴訟に関するコメントの要請にすぐには応じなかった。

Realtekによると、MediaTekは2019年にIPValueの子会社Future Link Systems LLCと秘密の「報奨金」契約を含む特許ライセンス契約を締結したという。

訴訟によれば、この合意は昨年、西テキサス連邦裁判所と米国際貿易委員会（ITC）で行われたフューチャー・リンクをめぐる特許訴訟で明らかになったという。 Realtekは、Future Linkが契約の詳細を「機密保持義務と秘密保持命令の下に隠している」と述べた。

ＩＴＣはこの協定を「憂慮すべき」とし、「好ましくなく、行動に移す可能性がある」と述べたが、西テキサス州裁判所は、協定は「不適切」で「公共政策の問題として阻止されるべきだ」と述べた。

Realtekによると、Future LinkはITCから批判を受けてすぐに、MediaTekの競合企業であるAmlogicを含むハイテク企業に対する他のいくつかの特許訴訟で和解したという。

Realtekによると、MediaTekは、侵害とされるチップを市場から排除することを求める特許訴訟を利用して、Realtekがテレビ用チップ業界にとって「信頼できないサプライヤー」である可能性があると顧客に示唆したという。

Realtekは裁判所に対し、両社に陰謀疑惑を中止するよう命令するよう求め、金額は特定されていない損害賠償を要求した。

この訴訟は、Realtek Semiconductor Corp 対 MediaTek Inc、カリフォルニア北部地区米国地方裁判所、No. 5:23-cv-02774 です。

Realtek の場合: Rudy Kim、Michael Murray、Paul Hastings の Nafeesah Attah。 White Hat Legal の Steven Baik 氏

MediaTek および IPValue の場合: 弁護士情報は利用できません

当社の基準: トムソン・ロイターの信頼原則。

トムソンロイター

Blake Brittain は、ロイター リーガルで特許、商標、著作権、企業秘密を含む知的財産法についてレポートしています。 彼はこれまでにブルームバーグ法律やトムソン・ロイター実務法に寄稿し、弁護士としても活動していました。 連絡先: 12029385713